断熱について

  • HOME
  • 断熱について

住宅の専門家が断熱の必要性や断熱の基本について対談形式で説明します。

住居の温熱環境を一定に保つためには、建物の断熱がポイントです。特に開口部の断熱対策が重要です。なかでも窓は、熱の出入りが大きいため、冷暖房効率に影響するほか、結露によるカビなどの発生から健康被害も生じます。住宅の断熱性能が向上することによって、有病率が約50%改善されるという結果も出ています。

出典:JACCAウェブサイトより
窓を断熱するメリット
  • エアコンのエネルギー効率が上がる
    →省エネ、CO2削減、高熱費の削減になる
  • 有病率の改善効果が上がる
    →アレルギー性疾患や高血圧の改善、他
  • 居室内の熱環境が一定となる
    →ヒートショックが予防される
  • 防音効果があり、居室内が静かになる
  • 防寒性、保湿性が上がる
  • 結露対策になり、カビの発生を抑制

窓の断熱について詳しく知ろう

窓の断熱は、DIYで身近にできる取組から費用は掛かりますが断熱効果の高い改修工事もあります。

実際に家庭でできる窓の断熱方法をご紹介します。

レベル1 あまりお金をかけずに熱の出入りを防ぐ方法

夏は建物の中でも熱が窓から73%と一番多く入ってきます。窓から熱が入らないような工夫がポイントです。

遮熱カーテン、シェード、よしず、すだれ等で遮熱しましょう。シェードやよしず、すだれ等は窓の外側に設置すると効果的です。

シェード等の日よけ
すだれ・よしず
グリーンカーテン
遮熱カーテン

熱中症対策についてはこちらへ

冬は全体の58%の熱が窓から逃げていきます。熱を逃がさない工夫がポイントです。

(1)窓やドアのすき間には「すき間テープ」を貼る

100円ショップやホームセンター等で安価に手に入り、窓やドアのすき間に貼ることで熱の出入りを防ぎます。

(2)厚手のカーテンを設置する

厚手のカーテンに替えると、冬には室内の熱が逃げるのを防ぎます。さらに、カーテンを床に着く程の長さにすると冷気が入りにくくなり、より効果的です。

(3)ハニカムシェード

カーテンの内側にハニカムシェードを取りつけることで、窓からの冷気を防ぎます。さらに、床まで垂らすことにより足元の冷えも解消してくれます。日差しもカットしてくれますので、真夏のエアコン使用時にも効果があります!窓に合わせて簡単にカットできます。

レベル2 内窓の設置

既存の窓の内側に新しく内窓を設置して二重窓にすることで、断熱性能が確保できます。

窓の部屋側の方に簡単に設置することができますので、わりと安価に導入できます。最近は、設置補助金もあるようです。

ホームセンター等でキットを売っていますので、DIY感覚で内窓を作ることもできます。

レベル3 窓やサッシを高効率のものに交換

サッシ(窓枠)部分も含めて窓全体を交換する方法が、大掛かりですが一番効果が大きいです。古いタイプのアルミサッシなどを断熱性の高い樹脂サッシや高効率のペアガラスに交換することにより、窓の冷えから解放されます。ただし窓周りも含めた大掛かりな工事になりますので、本格的なリフォームを予定している人向けになります。

(1)高効率な複層ガラスに交換

出典:資源エネルギー庁HPより

複層ガラスの中でも、ガラスとガラスの間が真空になっていたり、ガラスの表面に金属膜をつけ、熱を反射するものなど断熱性能の高いものがあります。

費用は高いですが、省エネ効率がとても高いものです。

(2)断熱性能の高いサッシに交換

現在最も流通しているサッシはアルミでできています。アルミは熱伝導率が良いため熱が伝わり易くなっています。

断熱性能の高いサッシを使用することで、開口部の断熱性能を上げます。

夏季は高温外部から伝わる室温上昇を抑制し、冬季は外部へ逃げる室内の熱を小さくして空調負荷を軽減します。

8月26日大宮小学校断熱改修ワークショップより

断熱パネルを窓の下部に設置した場合と上部には設置しなかった場合の温度差を非接触型温度計によって計測した写真です。断熱した窓と断熱しなかった窓での温度差が分かります。


身近にできるエコで健康に暮らせる断熱改修!
~断熱は窓から~

認定特定非営利活動法人
環境ネットワーク埼玉
(埼玉県地球温暖化防止活動推進センター) 事務局・お問い合わせ
身近にできるエコで健康に暮らせる断熱改修!~断熱は窓から~