水を治め、災害に際しては防災と減災をめざして、私たちの先人はどのような営みを続けてきたのか。
水神を祀って日乞いや雨乞いを願い、さまざまな仏に祈りを捧げた。
また大水害の経験を伝承化するなどして、記憶の継承につとめてきた。
天災は人智によって防ぐことはできないものの、減災の努力を積み重ねてきた。
近代的で堅固な構造物とは異なる、“軟らかで”民俗工学的ともいえる工夫を凝らしてきたのである。
民俗社会の叡智を現在につなげるには、私たちはそれをどのように受け止め、取り入れることができるだろう。
民俗学の多大な成果から災害伝承や減災遺産を抽出し、現代との接点を模索する「災害民俗学」の思想と方法を紹介する。
_ 講師 畑中 章宏(はたなか あきひろ)氏 (民俗学者・作家)
_ 日時 2019年12月6日(金) 14:00~16:00(受付開始 13:30)
(さいたま市浦和区仲町3-5-1 TEL:048-824-4801)
_ 参加 無料